FXトレードを行っている方であれば「自動売買」「EA」といったワードを耳にした方は多いと思います。
EAとは「Expert Advisor(エキスパート・アドバイザー)」の略称で、自動売買システムのことです。
自動売買システムは、読んで字のごとく「注文から決済までを自動で行ってくれる」ことから、仕事が忙しくて自分でトレードできないといった方から人気があります。
そこで本記事では「EA」について、基本的な仕組みであったり、メリットやデメリットについて解説します。
目次
自動売買システム(EA)とは
自動売買システム(EA)とは、FXトレードを自動売買するためのものであり、組み込まれたアルゴリズムによって注文と決済が自動で行われる仕組みになっています。
アルゴリズムとは、日本語で「算法」といい、トレード条件をEAに組み込んでおくことで、過去の相場の流れから未来の値動きを計算してくれるものです。
EAの新規注文から決済までの流れは以下の手順で行われます。
新規注文 | 新規注文用に設定された条件と相場状況が合致するとエントリー |
決済 | 決済用に設定された条件と相場状況が合致すると決済 |
このようにEAには「新規注文」と「決済」の条件が組み込まれており、相場と条件が合致した段階で自動でアクションを起こしてくれるのがEAの特徴です。
なお、EAは単体で取引することはできないため、取引ツールのMT4/MT5に組み込んで使用することになります。
MT4/MT5に組み込んでおけば、あとはEAが自動で取引を行ってくれるので、チャート分析を行って取引を行っている時間がない方や、裁量トレードに自信がない方でも気軽に使うことができます。
EAのメリット・デメリット
ここまでEAの仕組みについて解説しましたが、つぎにEAのメリットとデメリットについて解説します。
まずはメリットについてそれぞれ解説します。
メリット①:誰でも簡単に始められる
1つ目のメリットは、誰でも簡単に始められるという点です。
裁量トレードを行う場合、「ローソク足の種類」「チャートの形状」「インジケーターの使用方法」など、様々なことを覚える必要があり、これらを一通り覚えるまで相当な時間を要します。
その他にも、「専門用語」や「注文方法」、「決済タイミング」など、しっかりとトレードできるまでやるべきことが多いため、FXはハードルが高いと思う方は少なくありません。
しかしEAを使って取引を行う場合は、チャート分析から売買まですべて自動で行ってくれるため、とくに自分で何かを操作する必要はありません。
また、裁量トレードに使う時間もEAであれば自動で売買してくれるため、空いた時間を有意義に過ごすことができ、なおかつ資産形成の一助にもなります。
そのため、FXで取引するための知識や経験を習得している余裕がないという方でも、誰でもEAを使えるのはメリットと言えるでしょう。
メリット②:機会損失を避けられる
2つ目のメリットは、機会損失を避けられるという点です。
機会損失とは、狙っていたチャンスを他のことをしていたために取引ができず、実際にお金は損をしていないにも関わらず、損をした気持ちになることをいいます。
FXトレードを行っていると、機会損失は誰しもが経験することですが、仕事が忙しい方や、専業トレーダーでない限り防ぐことができません。
とはいえ、FXを取引するうえでは重要な曲面や指標発表時はチャートを見ておくことが大切で、チャンスがあれば取引していく必要があります。
しかし、FXだけを生業にしていない方は24時間チャートを監視することは難しいことから、機会損失を防ぎたい方はEAを利用すると良いでしょう。
EAは相場を24時間監視してくれて、チャンスになるとエントリーを行い、状況を見極めて決済まで行ってくれるため、機会損失が発生しない点もメリットといえます。
メリット③:感情による影響を受けない
FXトレードを行っていると、どうしても損益状況から感情に左右されて冷静な取引ができなくなります。
これは、初心者だけでなく中・上級者でも同じで、取引金額の大小にかかわらず「損失を出したくない」などの感情によって決済を遅らせてしまったり、ナンピンしてさらに含み損を膨らませてしまうことがあります。
しかし、これは人間であれば仕方のないことで、「前回は同じ方法で利益が出た」という成功体験をしていれば、なおさら感情がはたらき、思っていたとおりのトレードができません。
その結果、含み損が膨らむだけでなく、ポジションが強制ロスカットされて、資金が溶けてしまったという経験をした方も多いことでしょう。
EAであれば、事前に設定された条件に沿ったトレードが確実に実行されることから、感情に左右されて、余計な損失を出すことなく運用することができます。
そのため、もし感情が働いて、うまくトレードを行えないという方は、EAを試してみてもいいでしょう。
つぎにデメリットについてそれぞれ解説します。
デメリット①:相場状況によって使えない場合がある
1つ目のデメリットは、相場状況によって使えない場合があるという点です。
EAのプログラムは「トレンド相場に強いEA」や「レンジ相場に強いEA」など、EAにも得意な状況と苦手な状況があります。
たとえば、レンジ相場が得意なEAの場合、レンジ下限に相場が到達したら「買い」で逆張りエントリーします。
そして、順調に利益が伸びて、決済のシグナルが出れば利益確定の決済注文が執行されます。
しかし、レンジ相場が得意なEA稼働中にトレンドが発生すると、エントリーのシグナルを勘違いして何度もナンピンしてしまう可能性があり、最悪の場合は口座の資金が溶けてしまう恐れがあります。
原因としては、エントリー方法が以下のとおり異なるためです。
- レンジ相場が得意なEA:逆張りエントリー
- トレンド相場が得意なEA:順張りエントリー
このように、EAによってエントリー方法や決済の条件が異なることから、相場に応じてEAを使い分ける必要がある点は手間に感じる方がいるでしょう。
デメリット②:知識や経験が身に付かない
2つ目のデメリットは、知識や経験が身につかないということです。
FXトレードを始めたいと思っていたものの、知識の習得をしている時間がない方は、まずはEAで運用することをおすすめしました。
しかし、EAを稼働させていても、今後もし裁量トレードを行っていきたいと思っている方の知識や経験の向上には役立ちません。
EAは自動売買システムで、組み込まれたアルゴリズムによって売買が自動で行われるため、チャートの状況がどうなったらエントリーと決済を行うといったことがわかりません。
そのため、テクニカル分析の知識やトレードで味わう感情などを感じることができないという点はデメリットと感じる方もいるでしょう。
とはいえ、EAのトレード結果は見ることができるので、結果を分析することでエントリーや決済のタイミングを検証することができるため、少しでも知識を高めたい方はEAの実績から情報を拾っていくことをおすすめします。
まとめ
ここまで自動売買システム(EA)の仕組みからメリット・デメリットについて解説してきました。
EAは、FXの取引をしている時間がない方が効率的に運用する方法として人気があり、さらにトレード手法に自信がない方や初心者の方にも人気です。
実際に成績の良いEAは、勝率が非常に高く、相場状況が合えば1ヶ月で資金に対して50%以上の利益を出すEAも存在します。
これらのことから、自分に合うEAを探すとともに、使用する際は勝率や利益率にも注目して選ぶことをおすすめします。
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