FXでトレードをするうえで「ナンピン」というワードを耳にしたことがある方は多いと思います。
「ナンピンは禁止」「ナンピンをしている間は初心者」など書籍やYouTubeではよく言われているのを目にします。
とはいえ、本当にナンピンが悪いのかと言われると、ナンピンはむしろピンチをチャンスに変えてくれる手法です。
しかし、ナンピンをするうえで注意すべき点があり、もし注意を怠った場合は大ダメージを受けることになります。
そこで本記事では、ナンピンの特徴からメリット・デメリットを解説します。
なお、本サイトでは、ナンピンを駆使した自動売買システム(EA)を提供しており、勝率が高いだけでなく、利益率の高さにも定評があるため、気になる方は以下のリンクからチェックしてみてください。
目次
ナンピンとは
FXにおける「ナンピン」とは、ポジションの「買い増し」「売り増し」のことです。
たとえば、ドル円を145円で買いでエントリーしたものの、143円まで下落して2円の含み損が出ている場合、再度145円まで戻ってこないと利益が出ません。
そこで、145円でエントリーした数量と同じだけ、143円でエントリーすることで、平均取得単価を144円に下げることができます。
ナンピンして平均取得単価を下げることで、再度145円まで上昇してくるのを待たなければいけなかったところ、その半分の144円まで上昇すれば損失を打ち消すことができます。
こうすることで、145円まで戻ってくるかわからない場合でも半分だけ戻ってきてくれれば損失を回避できるという点でナンピンは有効性が高いといえます。
再上昇の可能性が高い場合は、2つのポジションを保有したままの状態を維持し、想定通り再上昇した場合は2倍以上の利益を得ることができます。
ナンピンの具体例
上図の場合は、1回目の145円の買いエントリーで150円まで上昇した場合は、5円の利益しか得ることができません。
しかし、145円でエントリーした後に下落したものの、良いポイントまで引き付けてナンピン(上図では143円)でき、そこから上手く利益を乗せることができて150円まで上昇した場合は、さらに7円の利益を得ることができます。
1つ目のポジションで「5円」、2つ目のポジションで「7円」の利益を得られることで、合計「12円」と大幅に利益を増やすことができるのがナンピンの魅力です。
もし、1万通貨でエントリーしている場合は、12円の値幅で「12万円」の利益を得ることができます。
ナンピンが成功すると、想定以上の利益を得ることができるため、FXのプロが作成するEAでもナンピン手法が採用されていることが多いです。
そのため、一概にナンピンが悪いとは言えないでしょう。
ナンピンのメリット
ここまでナンピンの特徴について具体例をもって解説しましたが、つぎにナンピンのメリットについて解説します。
これらの点について、それぞれ解説します。
ナンピンによって平均取得単価を下げられる
1つ目のメリットは、ナンピンによって平均取得単価を下げられる点です。
ナンピンは、エントリーしているポジションの含み損が大きくなってきた段階で買い増しすることで、平均取得単価を半分に下げることができます。
また、ナンピンは何度も行うほど平均取得単価を下げることができ、少し相場が回復するだけで損失を打ち消すことができるのはナンピンのメリットといえるでしょう。
むやみやたらなナンピンは大きな損失を被るリスクが上がるので要注意です。
含み損を減らすことができる
2つ目のメリットは、含み損を減らすことができる点です。
ナンピンすることによって相場が少し回復すると、ナンピンしたポジションの利益が、最初のポジションの含み損を減らす効果があります。
たとえば、最初のポジションが1万円の含み損となっている場合にナンピンし、そこから相場が回復して5,000円分上昇したとします。
そうなると、1つ目のポジションの含み損が5,000円となっているのに対して、ナンピンしたポジションが5,000円の含み益となり、結果的にプラスマイナスゼロとなります。
このように、ナンピンして相場が回復することで含み損を早めに解消できるという効果があります。
より多くの利益を狙うことができる
3つ目のメリットは、より多くの利益を狙うことができる点です。
ナンピンしてポジションを増やすことで、冒頭に解説した通り損失を打ち消すことだけが目的ではありません。
上昇を予測しているものの、下落が続いた場合にポジションを増やす意味でもナンピンすることがあります。
そうすることで、相場が回復してきた場合に、より多くの利益を狙うことができるからです。
そのため、長期で上昇(下落)するという予測に自信がある場合は、ナンピンしてポジションを増やした状態を維持すると良いでしょう。
そうすることで、本来の2倍以上の利益を狙うことができるのもナンピンのメリットといえるでしょう。
ナンピンのデメリット
ナンピンの特徴やメリットについて解説してきましたが、実際にデメリットといえる部分が2つあります。
それぞれのデメリットについて解説します。
大きな損失を被るリスクがある
1つ目のデメリットは、大きな損失を被るリスクがある点です。
ナンピンは、計画的に行わないと大きな損失を被るどころか、資金が全損してしまうリスクがあります。
本来のナンピンは、上昇(下落)の予測がある中でナンピンすることが正しい使い方ですが、一方通行な相場の中でナンピンをするのは非常に危険です。
たとえば、145円で買いでエントリーしたものの、143円まで下落したためナンピンをしたとします。
この場合、1万通貨のエントリーで2万円の含み損ですが、ここからさらに140円まで下落した場合、含み損が最初のポジションで5万円、ナンピン分が3万円で、合計8万円の含み損となります。
このように、ナンピンしたことによって含み損が増えるスピードが加速することを理解したうえでナンピンすることが大切です。
下落相場でもフィボナッチやRSIなどのツールを使うことで、ナンピンするポイントを探ることができるので、ポイントがわからない方はインジケーターを活用してみると良いでしょう。
メンタル的にしんどくなる場合がある
2つ目のデメリットは、メンタル的にしんどくなる場合がある点です。
FXは、メンタルがトレード結果に大きな影響を与え、メンタル面が安定していない状況でトレードすると不思議と何度も損失を被ってしまいます。
そんななか、保有しているポジションの含み損を減らそうとナンピンしたものの、さらに含み損が拡大してしまうと、ほとんどの確率で資金が全損し退場してしまう可能性が高いです。
ナンピンは目的によってメンタルの状況が異なりますが、ほとんどの場合は含み損を早く減らすためにナンピンする方が多いでしょう。
そうなった場合、ナンピンしたポジションによって含み損が拡大していないか気になって、仕事や家事に手を付けられないという方は少なくありません。
FXは本来、資産形成の一環として利益を上げることを目的に始めますが、日常が手につかなくなっては本末転倒です。
そのため、ナンピンする場合は「資金面」「エントリー根拠」「損切りライン」などあらゆる状況を計算してから実行するようにしましょう。
まとめ
ここまでナンピンについて解説してきましたが、実際にナンピンは利益を爆発的に伸ばすのに有効な手段ですが、一歩間違えれば大きな損失を被ります。
損失を出さないためにも、ナンピンを行う場合は、「どこでナンピンするか」「損切りの必要はないか」などあらゆる想定を行ったうえで実行しましょう。
しかし、どうしてもナンピンが怖いという方は、裁量トレードではなく自動売買システム(EA)の利用を検討してみても良いでしょう。
EAは、FXのプロの方が監修しており、自分でトレードを行ったら利益を得られる手法を自動化したものです。
そんなEAは、ナンピンの手法を組み込んで作られているものが非常に多く、その理由は紛れもなく利益を得られるという根拠があるからです。
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